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E-SEG

E-SEG(緊急時自発光誘導デバイス)の開発について

NEDO共同研究事業「太陽光発電多用途化実証プロジェクト/太陽光発電高付加価値化技術開発事業」に当組合の「E-SEG(緊急時自発光誘導デバイス)の開発」が採択されました。
「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」は東日本大震災後の電力供給不足への懸念などと相まって、再生可能エネルギー、特に導入までに要する期間が比較的短い太陽光発電システムの大量導入実現が期待されている中で、将来的な市場拡大または市場創出が見込まれる未導入分野に対して、普及拡大を促進する技術を開発・実証し、太陽光発電の導入分野の拡大を加速することを目的としています。

その中の研究開発項目「太陽光発電高付加価値化技術開発事業」では、太陽光発電の高付加価値化による導入の加速、新市場創出のため、以下の目標が設定されています。

①アウトプット目標(2016年末)
・太陽光発電高付加価値化技術を開発し、その効果を実証する。
・将来有望な市場の導入可能量や実用化に向けた技術開発課題等を明らかにする。
②アウトカム目標達成にむけての取り組み
・太陽光発電関連企業だけでなく、新たな用途・システムに関連する企業に対して、新たな市場参画への動機付けを働きかけていく。想定される導入先、システムインテグレータやユーザー企業との連携を通じて、産業界の活性化を図る。
③アウトカム目標
・2020年を目処に事業化可能な市場において、本事業の投入費用に対する市場規模として費用対効果10倍以上を見込む。
・2030年を目処に事業化可能な市場において、本事業の投入費用に対する市場規模として費用対効果100倍以上を見込む。

(出展:NEDO「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」基本計画)

有機系太陽電池技術研究組合では、天災や火災で停電するような状況下でも安定に機能し、コードレスで自在な場所に設置できる安価な自発光デバイス(緊急時自発光誘導デバイス:E-SEG)を開発し、設置方法を含めためたシステムの検討することとしています。

事業内容

技術委員会の下に、評価・解析、材料、モジュール・システムの3つのワーキンググループを設置し、実施を承諾した組合員各社ならびに研究機関がワーキンググループに参画して開発を行います。

◇評価解析ワーキング・グループ
①E-SEG設置候補場所の環境の調査
-設置候補の場所における日射量・光量(光源)等の調査
②低日射・低光量での有機系太陽電池の評価方法の立案
-複数の評価法を立案し、その特徴や課題を明確化する 
③低日射・低光量での有機系太陽電池の評価方法の選定
-コストも鑑み、工業的に利用しやすい低日射・低光量での有機系太陽電池の評価方法を絞り込み、評価方法を提案する 
④使途に応じた有機系太陽電池ならびにそれを用いたシステムの環境試験項目・試験条件の立案 
-屋外・屋内に応じたE-SEG環境試験項目の設定と環境試験項目・試験条件の設定
  
◇材料ワーキング・グループ
⑤セルの試作と低日射特性の評価、材料の選定
-市販材料や自社開発材料の調査とセルを作成し、低日射に適した材料のベンチマーク評価を行う。
⑥電極構成を変えたセルの試作と低日射特性の評価
-電極形状を変更したとセルを作成し、光学特性や低日射に適した電極構造の適合を図る

◇モジュール/システム ワーキング・グループ
⑦モジュールの設計・試作と低日射特性の評価
-セルから得られた設計情報を参考にしながら低日射向けモジュールの設計と特性把握
⑧モジュールの各種環境試験
-設置場所を想定した各種環境試験で耐久性の確認を実施
⑨システム仕様の明確化
-設置環境を考慮したE-SEGシステム(太陽電池・蓄電部・負荷)仕様の決定
⑩充放電回路設計と蓄電部の選定
-省力制御回路の設計と法的規制にあわせた蓄電部の選定
⑪筐体ならびに負荷の設計製作、システムのアッセンブリ化による機能確認
-発電・蓄電・発光機能の確認、連結機能の確認
⑫システムの環境試験
-システムの各種環境試験で耐久性の確認を実施

◇ワーキング・グループ共通課題
⑬システムの実証試験
-実際に使用される場で実証試験を実施し、技術的な課題を抽出、明確化する
⑭商品性、事業性のアンケート実施とその解析
-調査機関、商社など第三者を交え、E-SEGの商品性や市場規模、事業の可能性の有無を公平に判断し、E-SEGシステムの商品化・事業化の課題や方向性をまとめ、商品企画の充実を図る。
⑮ワーキング・グループ合同会議開催
⑯学会調査、海外調査等

目標

コードレスで自在な場所に設置できる安価な自発光デバイス、E-SEG(緊急時自発光誘導デバイス)のデバイス及びシステムを開発し、デバイス及びシステムの試作、実証により、実用化への技術課題やシステムの商品性・事業性を明らかにする。